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肥満の種類 ~皮下脂肪と内臓脂肪について~

体の中に蓄積された脂肪を体脂肪といい、皮下脂肪と内臓脂肪があります。皮下脂肪は文字通り皮膚のすぐ下にあり、内臓脂肪は内臓の周囲に溜まっていくものです。近頃、メタボリックシンドロームで問題になっているのが内臓脂肪です。この内臓脂肪を多く溜めすぎてしまうことが、高血圧や高脂血症などの原因の一つとなるわけです。

ただ、内臓脂肪は溜まりやすいのですが、落としやすい脂肪でもあります。この分け方は、体内のどこに脂肪があるかによるものです。体脂肪の性質によって分ける場合、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸などという呼び方をします。脂肪吸引によって取り除くのは皮下脂肪で、内臓脂肪を取ることはできません。


ただ、皮下脂肪の全てを「美容の敵」だと思ってはいけません。皮下脂肪には「体内にエネルギーを蓄えておく」役割がありますし、適度な皮下脂肪は女性らしい優美なたたずまいを生み出す重要なポイントになりますから、やみくもなダイエットは禁物です。

さまざまな肥満の種類

りんご型肥満とは、おなか周りが太くなり、りんごのように膨らんだ体型のことを指します。女性よりも男性に多く、脂肪細胞のサイズが大きくなることで生じる肥満なので、ダイエットやエクササイズで解消しやすいという特徴があります。

りんご型肥満は「内臓脂肪型肥満」の場合が多く、メタボリックなど生活習慣病の原因になりやすいことでも知られています。内臓脂肪は生活習慣病を引き起こす働きのある「サイトカイン」を分泌するので、りんご型肥満の疑いがある型は、早めの対処が重要です。俗に、「ビール腹」「リンゴ型肥満」ともいわれています。男性は30歳前後から腹部に脂肪がつきやすくなります。内臓の周りに脂肪が付着し、お腹がせり出します。

内臓脂肪型は、生活習慣病と関わりが深く、高血圧、脳卒中、糖尿病、虚血性心疾患などの誘因となります。 現在は、メタボリックシンドロームという言葉が知られるようになり、内臓脂肪への感心が高まっています。

      

洋なし型肥満とは、おしりや太ももなど下半身が太くなり、洋なしに似た体型のことを指します。通称皮下脂肪型、男性より女性に多い肥満のタイプなので、「女性型肥満」と呼ばれることもあります。皮下脂肪型肥満の場合が多く、皮下脂肪からは「サイトカイン」が殆ど分泌されないので、生活習慣病の原因になることは少ないです。

その反面、脂肪細胞の数が増加するので、ダイエットやエクササイズなどで解消しにくいタイプの肥満です。『女性は、年齢とともに脂肪のつく場所に変化が見られます。20代後半ごろまではヒップや太ももについていた脂肪が、それ以降はウエスト、腹部に脂肪がつきやすくなります。加齢と共に、ホルモンの分泌が変化して、体脂肪が増え、筋肉が落ちてゆきます。皮膚にもハリがなくなり、重力との関係でバストやヒップが垂れ下がってしまいます。(予防するには、余分な脂肪をためないこと、適度な筋肉をつけておくことが必要となってきます)

ではなぜ肥満がいけないのか。それは肥満の方が標準以下の方に比べ生活習慣病になりやすいからです。生活習慣病には高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風、脳血管障害、動脈硬化症、虚血性心疾患などがあり、更に脂肪肝、胆石、月経異常、膝関節症などの原因にもなります。上記のような病気になる前に余分な脂肪を落とし、若々しい体になりましょう。


※ メタボリックシンドロームとは?
内臓脂肪の蓄積により、生活習慣病が起こりやすくなった状態のことです。メタボリックシンドロームの人が糖尿病を発症するリスクは、通常の7~9倍、心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクは約3倍にもなるといわれています。

単純性肥満と症候性肥満

単純性肥満
肥満の95%がこのタイプとされています。 身体の機能に異常があるわけでも、特定の病気が原因となっているわけでもなく 単純に生活習慣が肥満の原因となっている場合です。

症候性肥満
生活習慣に関わらず、病気や身体機能の異常によって起こる肥満です。 ホルモンの分泌異常や脳の疾患からくる摂食異常、薬の副作用などから起こります。


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