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肥満を引き起こす様々な原因とは?

現代の肥満は、肥満症とも呼ばれるほど、いっしゅの病気のように扱われる傾向にあります。 肥満は、糖尿病をはじめ、多くの生活習慣病を発症するリスクを高めます。 WHO( 世界保健機関)でも、「肥満は人類の疫病である」という位置付けになっています。 以下は肥満による原因であることが多い生活習慣病をご紹介いたします。


遺伝的な要素
一家全員が太っているという場合、遺伝的な原因が強いと考えられます。 もちろん家族ですから、一緒に生活して同じものを食べているわけで、肥満になりやすい食習慣に原因がある場合もあります。 しかし遺伝的な原因の場合、食習慣を改善しただけでは、予防できないとも言われています。  

エネルギー消費機能(基礎代謝)の異常
エネルギー消費の大部分を占める基礎代謝などに異常をきたしている場合も肥満になる場合があるようです。実際に肥満している人の脂肪細胞は、肥満していない人に比べて基礎代謝能力や熱産生能力が低いという報告もあります。

摂食中枢(食欲の調整)の異常
基本的に人間の身体は体重を一定に保つように、空腹感や満腹感を調整していると言われています。この調節機能に異常を来たすと、空腹感や満腹感を与える指令がうまくできなくなり、結果、食べ過ぎたり食べなさ過ぎたりして、太ったり痩せたりしてしまうようです。

欧米化した食生活の環境
日本人の食生活が、欧米化したことにより、高カロリー食を摂取する傾向になってきたことが原因による肥満です。また幼児期に高カロリー食を多量に摂取すると、脂肪細胞が増殖し一生太りやすい体質になるとの報告もあります。 このように肥満の原因は様々であり、それぞれに合ったダイエットをすることが必要となってきます。流行っているからといって、そのダイエットが自分にも当てはまるとは限らないようです。

隠れ肥満にご用心

最近の研究によって、内臓脂肪型肥満が、特に生活習慣病と関連が深いことが明らかになってきています。肥満の場合、内臓脂肪型肥満であるかどうかを判定することが重要なってきています。 厳密には、CTで腹部の断面を診断し、 内臓脂肪面積が100平方センチ以上 の場合、内臓脂肪型肥満と判定されるようです。

内臓脂肪が及ぼす悪影響
脂肪組織は、エネルギーの貯蔵庫としての役目のほかに、生体の様々な機能をコントロールする生理活性物質(サイトカイン)を生産していることがわかってきました。特に内臓脂肪が過剰に蓄積された状態では、サイトカインが正常に生産されなくなってしまい、様々なトラブルを引き起こすようになります。血栓が出来やすくなったり、動脈硬化になったり、糖尿病になったり、といった悪影響がもたらされます。

隠れ肥満の問題

一見肥満には見えない体型でも、内臓脂肪が増えてしまう、いわゆる隠れ肥満の心配があります。隠れ肥満は、ダイエットのリバウンドを繰り返したり、運動不足、偏った食事から、なりやすいと言われています。上記に思い当たるふしがあり、全体的には痩せていても、お腹だけがポッコリ出ているような場合は、要注意です。

単純性肥満と症候性肥満

単純性肥満
肥満の95%がこのタイプとされています。 身体の機能に異常があるわけでも、特定の病気が原因となっているわけでもなく 単純に生活習慣が肥満の原因となっている場合です。

症候性肥満
生活習慣に関わらず、病気や身体機能の異常によって起こる肥満です。 ホルモンの分泌異常や脳の疾患からくる摂食異常、薬の副作用などから起こります。

体重と体脂肪

理想的なボディーを手に入れたいのならば、「体重」を減らすことよりも「体脂肪」を減らすことが大切です。 どうしても体重にばかりが気になりますが、大切なのは、脂肪を減らすことなのです。 体重から脂肪だけを取った重さを「除脂肪体重」といいます。 除脂肪体重には、骨、筋肉、血液など、生命維持のために欠かせないものが含まれています。 短期間で体重を減らした場合、減った重量の、ほとんどが水分で、次に筋肉、骨、血液となります。肝心の脂肪はほとんど減っていないようです。体重はあくまでもその人の重さを示したものです。飲んだり食べたりすれば、体重が増えるのは当然なのです。


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